ハクビシンのため糞の危険と掃除の手順|山口県
同じ場所に糞が山のようにたまっていたら、ハクビシンのため糞かもしれません。ほうきで掃く前に、この記事を読んでください。
乾いた糞を掃くとホコリが舞います。天井裏の糞は、素人が入って片付ける場所でもありません。自分で掃除してよい範囲と手順、任せたほうがよい目安を、山口県で害獣対策をしている立場からお伝えします。
掃除機を使わない・天井裏に入らない
乾いた糞に掃除機をかけると、排気でホコリが広がります。天井裏は足を踏み外すと天井板を踏み抜きます。子どもとペットは掃除が終わるまで近づけないでください。
糞の写真を送るだけで相談できます。
山口県内の市町名と、糞を見つけた場所を教えてください。動物の種類が分からなくても大丈夫です。
ため糞とは何か
ハクビシンは決まった場所に繰り返し糞をします。これがため糞です。1回分は少なくても、日が経つと山のように積もります。
よく見つかるのは次のような場所です。
- 天井裏、屋根裏の同じ一角
- 軒下、ベランダのすみ、室外機のまわり
- 物置や車庫、空き部屋の床
- 側溝や水路など水場の近く
果物を好んで食べるので、糞に種が混じっていれば一つの手がかりになります。ただ、タヌキもため糞をします。イタチやテンの糞と紛らわしいものもあります。見た目だけで決めつけず、写真を残しておいてください。
放っておくと何が困るのか
感染症と寄生虫
野生動物がどんな病原体を持っているかは、見た目では分かりません。自治体の資料でも、ハクビシンの糞尿や寄生虫による人獣共通感染症の心配が挙げられています。素手で触らない、吸い込まない。この2つが基本です。
ダニ・ノミ
動物が住み着くと、ダニやノミの心配も出てきます。マダニが媒介するSFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、2013年に国内で最初に報告された症例が山口県の患者さんでした。ハクビシンの糞が直接の原因だと言っているわけではありません。ただ、野生動物の周りでは肌を出さず、用心して作業するに越したことはありません。
天井のシミと建物の傷み
天井裏のため糞は、尿と一緒に天井板へ染みていきます。天井にぽつんと丸いシミが出てきたら要注意です。断熱材は巣材にされます。乾くのを待っても、傷んだ材料は元に戻りません。
臭いと再発
臭いは部屋まで上がってきます。糞だけ取って安心しても、動物が通っている限り、同じ場所にまた山ができます。
自分で掃除してよい場所、任せたほうがよい場所
判断の目安は簡単です。地面に立ったまま手が届き、量が少なければ、自分で片付けられます。
自分で掃除してよい例
- ベランダや玄関まわりにある少量の糞
- 物置や車庫の床にある、手の届く範囲の糞
- 庭の地面に落ちている糞
任せたほうがよい例
- 天井裏、屋根裏、床下にある糞
- 脚立に乗らないと届かない軒下の糞
- 量が多い、何か所にも分かれている
- 天井のシミ、断熱材の汚れ、室内まで届く臭いがある
夏の屋根裏は暑く、足場も梁しかありません。釘の先も出ています。下関でも岩国でも、山あいの萩や長門でも、古い家の屋根裏の事情は同じです。無理に上がらないでください。
天井裏の糞やシミは、入らずに相談してください。
天井の写真、音がする時間帯、臭いの有無が分かれば十分です。現地調査・お見積もりは無料です。
自分で掃除するときの手順
用意するものは、使い捨て手袋、マスク、ゴーグルか眼鏡、汚れてよい長袖と長ズボン、ペーパータオル、ごみ袋2枚、家庭用の塩素系漂白剤です。粉じんが気になる場所では防じんマスクにしてください。
- 人とペットを遠ざけ、換気する窓を開けます。屋内なら扇風機を糞に向けないでください。ホコリが舞います。
- 水で湿らせたペーパーをかぶせる乾いたまま掃かないこと。水で濡らしたペーパーをそっとかぶせ、ホコリを抑えます。スプレーを勢いよく吹きかけるのも避けます。
- つまんで袋に入れ、口を縛るペーパーごと糞をつまみ、袋に入れて口を縛り、二重にします。捨て方はお住まいの市町の分別に従ってください。
- 汚れを拭いてから消毒する糞を取り除いた後に、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムで拭きます。原液が5%の製品なら、原液10mlに水500mlが目安です。濃度は製品ごとに違うのでラベルを確認してください。金属は傷むので、消毒後に水拭きします。酸性の洗剤とは絶対に混ぜないでください。
- 片付けと体調の確認手袋を裏返して外して捨て、石けんで手を洗います。作業着は他の洗濯物と分けます。後日、発熱や強いだるさが出たら、野生動物の糞を掃除したことを医療機関に伝えてください。
消毒液を糞に直接かける方法はおすすめしません。汚れが残っていると消毒の効きが落ちるうえ、有機物と消毒薬が混ざるとガスが出るおそれがあるためです。先に取り除く、その後で消毒する、の順番を守ってください。
掃除だけでは終わらない理由
ため糞があるのは、そこをまだ使っている動物がいるからです。糞を片付けても、通り道が残っていれば戻ってきます。
かといって、先に穴を塞ぐのも危険です。中に残ったまま塞ぐと、閉じ込めてしまいます。ハクビシンは年間を通して繁殖する動物です。親だけ外に出て、子どもが天井裏に残っていたという事態も考えておく必要があります。
順番は、追い出し、侵入口の封鎖、清掃・消毒です。8cm四方の穴があれば通れるとされる動物で、雨どいや電線も伝います。下から見て小さな隙間でも油断できません。
捕まえれば早いと思うかもしれませんが、許可なく捕まえることは原則としてできません。詳しくはハクビシンを自分で捕まえてはいけない理由をご覧ください。
相談するときに伝えてほしいこと
- 山口県内の市町名と建物の種類
- 糞を見つけた場所と、おおよその量
- 天井のシミ、臭い、夜の足音の有無
- 安全な場所から撮った写真
分からない項目は「不明」で構いません。写真を撮るために天井裏へ上がる必要もありません。作業内容の詳細は山口県のハクビシン駆除・侵入口封鎖のページにまとめています。作業内容に応じて最長10年の補償も付きます。
よくある質問
ハクビシンの糞を掃除機で吸ってもよいですか?
使わないでください。乾いた糞を吸うと、排気と一緒にホコリが広がります。水で湿らせたペーパーをかぶせてから、つまんで袋に入れてください。
糞の掃除に使う消毒液は何がよいですか?
家庭用の塩素系漂白剤を薄めた、0.1%の次亜塩素酸ナトリウムが目安です。原液が5%の製品なら原液10mlに水500mlです。糞を取り除いてから拭き、金属は後で水拭きしてください。酸性の洗剤とは混ぜないでください。
天井にシミが出ています。自分で天井裏を確認してもよいですか?
おすすめしません。足場が悪く、天井板を踏み抜く危険があります。シミの写真と、音がする時間帯を控えてご相談ください。天井裏に入らなくても相談できます。
糞を見ただけでハクビシンと分かりますか?
種が混じったため糞は手がかりになりますが、断定はできません。タヌキなど、ため糞をする動物は他にもいます。足跡や侵入口と合わせて現地で確認します。
ため糞を見つけたら、掃除の前でも相談してください
糞の場所と写真が分かれば、自分で片付けてよいかどうかをお伝えできます。天井裏や床下の糞は、無理に触らずそのままで構いません。LINE、電話、下のメールフォームのどれからでもご連絡ください。
24時間相談受付。現地調査・お見積もりは無料です。お問い合わせページはこちら。
メールでハクビシン駆除を相談する
LINEが難しい場合は、下のフォームから担当者へメールで送信できます。市町名・症状・被害状況・返信先メールアドレスをご入力ください。お名前や詳しい場所は任意です。
参考(2026年11月5日確認):栃木県「ハクビシン対策マニュアル」 / 城里町 広報しろさと(農作物被害対策) / 農林水産省 鳥獣被害対策研修資料(農研機構) / 川崎市 嘔吐物等の処理資料 / 大分市 SFTS資料 / 東京都「SFTSについて」 / 愛知県「SFTSの国内発生について」